日新は11月22日、2025年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
2025年3月期第2四半期の業績は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益とも前年同期比で増加となっている。なお純利益は、政策保有株式の売却により増加している。
物流事業は国内が堅調となる一方で、海外は自動車関連の取り返しが間に合わず前期比割れとなった。特にアジア圏のタイ、ベトナムでは、自動車関連貨物の航空輸出が伸び悩み、前期比で営業利益が2億200万円のマイナスとなるなどしている。
説明会では、日新が掲げる中長期計画である「Nissin Next 7th(NN7)」の今後の展望についても言及。2024年4月からのフェーズ2での成長戦略について、情報を公開した。
成長分野として、市場と領域の2観点から取り組みを図表化。特に「化学品」「モビリティ」「医薬品」「食品」は海外展開の主要事業として、「モビリティ」「化学品」「食料原料」を国内物流のコア3事業として挙げた。
主要事業の対象領域拡大および海外展開の加速として、倉庫の展開状況も述べた。特に新築計画においては、新たな構想として「関西地区倉庫」の存在を挙げている。
また、九州ロジスティクスセンターについても、化学危険品の倉庫を建設する意図があるとし、既存のメイン倉庫の土地の一部を有効活用する方針であると説明した。
今後は「NN7」の達成とその先の更なる成長戦略として、「モビリティ」「化学品」「食料原料」のコア3事業の領域拡大と新規ビジネスを創出することで、成長を実現していく方針であると示した。
JPIC/欧州連携物流イノベーション連合(ALICE)と基本合意書締結