アセンドは12月6日、トラック運送事業者向けに提供している業務管理クラウドシステム「ロジックス」における労務管理機能のアップデートを行ったと発表した。
労務管理機能アップデートの目玉となるのが、変形労働時間制に対応したことだ。変形労働時間制とは、繁忙期の所定労働時間を長くする代わりに、閑散期の所定労働時間を短くするといったように、業務の繁閑や特殊性に応じて労働時間の配分等を行い、全体としての労働時間の短縮を図ろうとする制度で、運送業の約7割が採用している。
運送業のスタンダードともいえるルールに対応することで、現場の管理業務のサポートを徹底していくとしている。
なお、「ロジックス」は、運送事業者に特化したクラウド型の業務管理ツールであり、煩雑な運送事業者の管理業務を、案件の受注から配車・請求書の発行まで一気通貫でデジタル化する。ロジックスを用いて業務を行うと、経営数値(原価・利益率・車両回転率等の収支改善につながる各種指標)が自然と一元管理されるため、収支改善・運賃交渉に必要な数字を、特別な手間をかけることなく可視化することが可能。ロジックスは、運送事業者の業務効率化と経営DXを同時に実現する。
ドライバーを中心に、勤務予定の登録や、実際の運行後の実績管理を行うことができる。デジタコからのデータ取込に対応しているため、実績登録を簡単に行うことも可能。
また、ダッシュボード機能も付いており、労基法やトラック運送に適用されるルールである改善基準告示に照らした運用ができているか、全社の状況を一目で確認することも可能だ。
配車組みの際、ドライバーの勤務状況を確認しながらの配車調整が可能。細かな労務管理ルールや、ドライバー一人ひとりの勤務記録を確認する手間を省略できる
アセンド/北陸銀行と提携 運送事業のDX推進と地域物流の加速に寄与