横浜冷凍は4月24日、北海道河西郡芽室町に建設していた「十勝フードバレー物流センター」が竣工したと発表した。十勝地区において4拠点目となる施設の完成により同エリアの冷蔵能力は大幅に増加し、合計庫腹容量8万7000トン超と、北海道内で最大規模となる。
国内物流拠点としては初めて全自動倉庫システムを導入し、業務の省人化を推進。多様な人材が活躍できる職場環境整備にも取り組む。収容能力は2万3233トン。このうち自動ラック倉庫は2万2895トン、仮置室が338トンとなっている。
また減震対策に加え、太陽光発電設備(15kw)、リチウムイオン蓄電池(73.7kwh)および自立式パワーコンディショナーシステムを導入し、停電時にも電力供給が可能なBCP対策の強化を図っている。道内の他センター(石狩・恵庭・喜茂別)ともネットワーク連携し、北海道全域における効率的な物流網を構築し、地域経済の発展と持続可能な物流体制の実現を目指す。
竣工に際し、古瀬健児 社長は「北海道十勝地区は当社にとって欠かせない重要な拠点。これまで北海道産品を高品質のまま全国に届けることを使命に、物流センターの整備・拡充を進め、地域とともに発展してきた。今後も地域に密着した物流インフラの整備を通じて、北海道内のコールドチェーンを安定させ、生産者が安心して農産物を生産できる環境を支えていく」と述べた。
■施設概要
名称:十勝フードバレー物流センター
住所:北海道河西郡芽室町東芽室北1線9-30
構造・規模:鉄骨造
敷地面積:7739m2(2341坪)
延床面積:5035m2(1523坪)
建築面積:4361m2(1319坪)
収容能力:2万3233t(自動ラック倉庫F級:2万2895t 仮置室F級:338t)
導入設備
全自動ラック 7680PL(16列×40連×12段)・減震ラック/減崩ストッパー/感震計/固定ラック 50PL
省エネ型自然冷媒冷却設備
・F級(自動倉庫・仮置室):Newton R6000×2基〔NH3/CO2冷凍機〕
・低温室・陽圧除湿:Newton CH×1基〔NH3/CO2冷凍機〕
陽圧空調システム
太陽光発電設備
リチウムイオン蓄電池
ジェネレーターによるBCP対策
ソーラーシステムによるBCP対策 等