Hacobuは6月10日、PALTACが動態管理システム「MOVO Fleet（ムーボ・フリート）」を全国の19拠点に導入すると発表した。
＜MOVO Fleetの画面イメージ。専用端末を車両に取り付けることで、リアルタイムの車両位置を可視化することができる＞
＜MOVO Fleetで可視化した配送情報をもとに、配送効率向上に向けた議論を行う様子＞
MOVO Fleetにより、車両ごとの労働時間や店舗到着・出発時間、荷役・待機時間などのKPIを可視化し、配送業務の効率を高めている。また、収集データをもとに配送計画や運行管理を最適化し、CO2排出量の削減目標（2030年までに、2021年3月期比50％減）の達成にも取り組む。
この目的に向けて、PALTACは2024年6月より宮城・秋田エリアにてMOVO Fleetの先行導入を実施した。
先行導入を通じて、トラックの納品先店舗等での滞在時間をはじめとした、配送業務の改善に活用できるデータを取得できることを確認した。滞在時間が長くなる傾向のある店舗先については、関係者と連携しながら、納品動線の見直しに取り組んでいる。
こうした取り組みを通じて、MOVO Fleetが配送業務の可視化や改善活動に有効であることが明らかとなり、PALTACはMOVO Fleetの全国への本格展開を決定したもの。
2025年度中にPALTACはMOVO Fleetを19拠点で順次導入する予定で、対象は約800台の車両となる。ドライバーの稼働状況を可視化し、運行ダイヤの最適化に活用する。また、MOVO Fleetのデータをはじめ、PALTACや運送事業者が保有する配送関連データを統合し、データプラットフォームを構築することで、業務改善の幅を広げる。
今後、PALTACは、MOVO Fleetの活用を通じて、物流の可視化とマネジメントの高度化を加速させ、生活必需品の安定供給を支える強固な流通基盤の構築を目指す。物流領域で懸念される「運べないリスク」の軽減に業界全体で取り組むモデルケースとなることを目指し、このデータ活用による共同配送やBCP対策の強化にも取り組んでいくとしている。
Hacobu／動態管理サービスでスマートフォン端末レンタルを開始
