オリックス不動産は7月9日、大阪府高槻市にマルチテナント型の物流施設「高槻ロジスティクスセンター」が完成したと発表した。
同施設は大阪と京都の中間に位置する北摂エリアに立地。名神高速道路「茨木インターチェンジ(IC)」から約7.0kmに位置し、日本の東西を結ぶ名神高速を利用した広域配送拠点として、高い利便性を備えている。
また、阪急京都線の特急停車駅「高槻市」駅から約2.1kmと通勤利便性にも恵まれ、入居テナント企業にとっては雇用確保の面でも優位性がある。
施設スペックは地上4階建て、1階と3階に直接アクセスが可能なスロープを採用。1階には最大41台、3階には最大42台の大型車(10t車)が同時接車可能なトラックバースを備えることで、効率的な物流オペレーションを実現。各階の梁下有効高は5.5m以上、2階一部では約6.9mの梁下有効高を確保している。
さらに施設の4階には、昼食や休憩などに利用できる107席の「カフェテリア」を設けた。コンセント付きデスクの設置やWi-Fi環境の整備など入居テナント企業の従業員が快適に働ける職場環境を提供する。
敷地内の別棟には、シャワーブース付きの「ドライバー休憩室」を設置。配送業者にも配慮した仕様となっている。
構造面では従業員・荷物を守る免震構法を採用。施設の屋根には太陽光発電設備を設置し、発電した電力は施設内で利用できる。電力が不足する場合はオリックスが非化石証書付き電力を供給することで、入居テナントは使用電力の100%を再生可能由来の電力で賄うことができる。
こうした取り組みやLED照明の採用により「ZEB」としてBELS評価書を取得。またCASBEE(新築)Aランクも取得しており、敷地内の駐車場には電気自動車(EV)充電スタンド3基を設置するなど、環境配慮にも積極的に取り組んでいる。
■施設概要
名称:高槻ロジスティクスセンター
所在地:大阪府高槻市下田部町2丁目7番1
交通手段:新名神高速道路「高槻IC」から約6.5km
名神高速道路「茨木IC」から約7.0km
阪急京都線「高槻市」駅から約2.1km
高槻市営バス「二十」バス停から約150m(徒歩約2分)
敷地面積:2万9347.26m2(約8877.54坪)
延床面積:6万3261.53m2(約1万9136.61坪)
規模・構造:地上4階建て、鉄骨造、免震構造
駐車場台数:普通車132台、大型トラック待機場19台、自転車・バイク189台
その他:トラックバース83台/10t車
床荷重1.5t/m2、梁下有効高:5.5m以上、
全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、
電気自動車(EV)充電スタンド3基設置
設計・施工:前田建設工業
着工:2024年1月4日
竣工:2025年6月30日
阪急阪神不動産/兵庫に3.2万m2、京都伏見に1.1万m2の物流施設を着工