ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は7月9日、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)で建造していたバルクキャリア「FIRST ACE(ファーストエース)」を引き渡した。
フランスのダンケルク港の要求を満たす最大船型で、最新の省エネ技術を織り込んでいる。
主な特徴は、GHG排出規制であるEEDIに対して、2025年以降の契約船に適用されるPhase3レベルを先取りした点。
最新の解析技術による低抵抗・高効率を追求した最適船型を開発し、JMU独自の省エネデバイスとしてSuper Stream Duct、SURF-BULB、ALV-Finを最適化、大幅な燃費削減を達成した。
LEADGE-Bowと呼ばれる船首形状、新騒音規則にも配慮した低風圧居住区を採用したことで、実海域性能を向上。電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用により、燃費性能も向上している。
また、バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持、NOx排出規則TierIIIに適合するなど、環境規制に対応している。
■本船概要
主要寸法:全長292.0m×幅45.00m×深さ24.55m×喫水18.234m
総トン数:9万3691
主機関:MAN-B&W 7S60ME-C10.6-HPSCR Type Diesel Engine 1基
定員:25名
船級:NK
船籍:Panama