九州西濃運輸と、九州でゆめソーラーを展開するリフェコは、福岡市動物園と連携し、廃棄される青果物を動物の食料として有効活用する取り組みを10月9日から正式に開始したと発表した。
<(左)届いたバナナを食べるゾウ(福岡市動物園)と(右)物流の力で“もったいない”を減らす取り組み>

初回の配送では、キャベツやバナナなど、動物たちが好む青果物が届けられた。
事業は、九州西濃運輸がコストコ久山倉庫店で発生した、販売不可の廃棄青果物を福岡市動物園へ輸送し、リフェコがその輸送費を補助する取り組み。週1回、3ケース程の青果物の配送を予定しており、年間で発生する約3トン(ゾウ1頭の30日分の餌量に相当)の青果物のロス削減に貢献する。
九州西濃運輸とコストコ久山倉庫店は2025年2月より連携し、廃棄青果物を長崎バイオパークへ輸送する取り組みを実施しており、今回両社では2例目のフードロス削減事業の試みとなる。
この取組みを進めることで、輸送を超えて新たな付加価値を提供することができ、環境問題の解決、地域社会への貢献にもつながると考えている。リフェコも同様に環境問題の解決に取り組んでおり、地域の環境推進のプロジェクトとして、2024年12月に福岡市動植物園事務所へ太陽光発電システムの寄贈を行っている。このような経緯もあり、今回九州西濃運輸の活動にリフェコが賛同し、協賛する運びとなったもの。
今後両社は、廃棄青果物の有効活用をきっかけに、業界を越え長期的な環境問題への取り組みを継続し、新たな価値創造に向けて取り組んでいく。この事業を水平展開し、更なる拡大へつなげ、持続可能な資源循環モデルの確立を進めていくとしている。
共同配送/ミルボン、ロート製薬、Haleonジャパンが協業、コスト削減18.4%