ミルボンとロート製薬、Haleonジャパンの3社は10月8日、持続可能なサプライチェーン構築を目的とした物流効率化の取り組みとして、東陽倉庫の協力のもと、3社における共同配送を8月より開始したと発表した。
共同配送のスキームは、パレットサイズ、輸送量、製品安全の問題など、各社の様々な制約条件をクリアするため、共同配送に適した製品選定、積載技術の検証、品質テストを実施。製造拠点と倉庫間をリレー方式で繋ぐことで、積載効率の最大化、ドライバースイッチ等、長距離輸送でも過負荷なく運行できる体制を整えた。
具体的な効果(週1回 共同配送を実施)では、積載率は13.7%向上(平均66.5%→75.6%)、輸送効率はトラック102台/年(67.1%)削減、総合輸送距離は1万5428km/年(38.6%)削減、CO₂削減量は13.3t-CO₂/年(32.8%)削減を見込んでいる。
また、輸送効率化において18.4%コスト削減および1運行単価19.2%改善。相互扶助並びにドライバーの雇用環境改善に寄与するとしている。
今後の展望として、現在、月1便で実施しているこのスキームを週1便へ増便することで、定期化・安定運用を図るとともに、本取り組みにより得た成功事例やノウハウを活かし協力企業を増やすことで拠点拡大を目指す。
また、タイムスケジュールの自動化など物流DXを推進し、積載率の最適化や省人化のさらなる推進を図る。この取り組みをサプライチェーン上流の原材料・資材調達物流、搬入物流や下流の販売物流分野へも拡大することで、サプライチェーン全体の持続可能性の向上に貢献し、社会・環境課題の解決に繋げていくとしている。
セイノーHD/5社連携、持続可能な物流人財基盤の構築を目指しコンソーシアム発足