リンク&リンケージは5月30日、長距離輸送において、山本水産輸送、大杉運輸とパートナーシップを締結し、新たに「スイッチ輸送」を開始したと発表した。
取り組みは、岡山県と茨城県間の長距離輸送をスイッチ輸送するもので、山本水産輸送と大杉運輸が、愛知県豊橋市にある大杉運輸の物流拠点で、大型トレーラーの牽引部分(トラクタヘッド)とドライバーを交代させることで貨物の引き継ぎ輸送を行う。
両社のドライバーは、1 回あたりの運転時間が短縮され、運行に集中できるようになった。
さらに、スイッチ輸送開始に合わせて、トレーラー(荷台)を大型化し、従来の18パレット積載から、24パレット積載可能な大型トレーラーを採用し、さらなる輸送効率の向上を図った。
リンク&リンケージ社は、これまでグループ企業であるオハヨー乳業の工場が所在する茨城県と岡山県を結ぶ長距離輸送を手掛けてきたが、長距離輸送はドライバーの長時間拘束につながるという課題があった。
2024年問題による自動車運転時間の短縮を図るため個別に契約していた山本水産輸送、大杉運輸の両社との連携を主導し、スイッチ輸送の導入が決定したもの。
期待される効果として「ドライバーの拘束時間短縮:長距離を一人で運行する負担を軽減」、「労働環境の改善:日帰り勤務の実現など、ドライバーの働きやすさ向上に貢献」、「輸送の安定化:持続可能な物流ネットワークの構築」、「CO2 排出削減:効率的な輸送により環境負荷を低減」、「輸送効率の向上:トレーラーの大型化により、一度に運べる貨物量を増加」を挙げている。
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