ギークプラスは6月3日、アスクルが埼玉県上尾市に開所した「ASKUL関東DC (ディストリビューションセンター)」に、最新GTP(Goods-to-Person)ソリューション444台を導入したと発表した。
導入したのは、商品を作業者の所まで搬送する「PopPick Ver.1.3」で、28基のピッキングステーションとともに、6月から本格運用されている。
「PopPick」の大きな特徴は二つあり、一つは、高密度設計で保管効率が良いこと。防火シャッターの直下を通れる最大3.8mの高さの棚を使用している。
コンテナ同士も2cm間隔で配置され、手作業のマニュアルオペレーションより大量の商品を保管できる。一般的な中軽量棚と比べ、棚保管効率は約2倍アップする。
<作業員の手元へコンテナを自動搬送するPopPickステーション>
もう一つの特徴は、PopPickがピック対象のコンテナを棚から自動で引き出し、作業員の手元まで搬送すること。
一般的な棚搬送型GTPソリューションでは、1ステーション当たりの作業効率は手作業のマニュアルオペレーションと比べて約2倍になるものの、作業員が棚から商品を手作業でピックする必要があった。コンテナが手元へ自動搬送されるため、さらなる作業生産性の向上が期待できるという。
なお、アスクルでのPopPickシリーズ導入は、2024年のASKUL関西DC(318台)に続く取り組み。東西の基幹となるセンターで高速物流を支援した形だ。
アスクル/埼玉県上尾市にAGVなど導入した10万m2の物流拠点開所