ギークプラスは4月4日、物流倉庫の保管効率とピッキング作業効率を両立して向上させるロボットで、新たに「RS(Robo Shuttle)シリーズ」を提供開始したと発表した。
<RSシリーズ紹介動画>
RSシリーズは、自律型ケースハンドリングロボット(ACR)と自律移動ロボット(AMR)を組み合わせた自動化ロボティクス。最大12メートルの高さまで対応し、保管ラック群をピッキングロボットが約1.2~1.8m/秒のスピードで移動、荷物を作業員の手元まで運ぶ「Tote-to-Person」モデルを採用している。
柔軟な伸縮仕様のため、防火区画の制約にとらわれず設置でき、作業員はステーションでのピッキング作業に専念できる。また、コンテナ、ダンボールどちらも1台のロボットで対応し、荷物サイズがバラバラでも搬送できる。
従来の手作業のみの倉庫と比較して、ストレージ容量が最大5倍増え、人手中心の運用と比べると最大8倍の生産性を実現するという。
新シリーズ提供の背景には、深刻な人手不足や、EC拡大による荷物量の増加がある。既存の倉庫で最大限の保管効率を引き出し、最小限の作業人数でピッキングできるよう、柔軟な運用を目指した。
今後、ACRとAMRを一体型構造にし、導入コストを抑えた最新モデル「RS Air」も夏に販売開始する予定。
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