本田技研工業は1月31日時点での、タイ洪水被害からの復旧状況を発表した。
タイの四輪車生産拠点のホンダオートモービル(タイランド)カンパニー・リミテッドの工場は2011年10月4日から操業を停止していたが、11月末から始めた排水、清掃作業が完了し、工場建屋と製造設備の復旧を進め、2012年3月末には生産を再開する予定。
タイ周辺のアジア諸国での生産の状況は、タイからの部品供給が停止した影響により、生産停止、または生産調整を行っていたタイ周辺のアジア諸国の生産拠点は順次生産活動を再開し、4月までには全生産拠点で通常レベルの生産に戻る見通し。
今後は、 定期的に水位の定点観測を行うとともに、ロジャーナ工業団地と連携を取り、工場周囲への防水壁の設置なども検討する。あわせて、タイ政府およびロジャーナ工業団地に対して洪水リスク回避の要請などを適宜行う。
今回の災害で顕在化したサプライチェーンの問題についても、取引先と連携しリスク回避に努めていくとしている。