国土交通省と気象庁は12月2日、「大雪に対する国土交通省発表」を行った。
12月3日から4日にかけて、日本付近の上空に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まると予想されている。北日本から西日本の日本海側を中心に広く雪が降り、山地で大雪となるほか、平地でも積雪となる可能性がある。
また、東北地方から北陸地方では、非常に強い風が吹いて暴風雪となり、海がしける可能性もある。
過去の大雪の際に、大型車の立ち往生が主な原因で交通に甚大な影響が生じたことから、「運送事業者は大雪時等において、輸送の安全の確保に支障が生ずるおそれがあるときは、事業用自動車に冬用タイヤが装着されていることの確認を行う等、安全を確保するために必要な措置を講じることが必要」としている。
なお、やむを得ず自動車を運転する場合は、「冬用タイヤの装着、チェーンの装着方法の事前確認・携行および早めの装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備の携行をお願い」している。
また、降雪により広範囲で高速道路とそれに並行する国道などが通行止めとなる場合もあるため、「広域迂回(うかい)の実施」や、「通行ルートの見直し」なども同時に呼びかけている。
<E1名神高速道路の車両滞留状況(2024年1月24日)。通行止め解除まで最大34時間を要した>

なお、雪道において悪質な立ち往生が発生した場合には、監査を行い事実関係を確認したうえで、講じた措置が不十分と判断された場合は、行政処分の対象となる場合もある。
適切な運行を管理するとともに、荷主に対しても「トラック事業者への不要不急の運送依頼を控えて」と、協力を呼び掛けている。
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