日建リース工業は1月末、鉄道を利用した活魚輸送の実証検証を実施した。魚を低活性化状態て運ぶ「魚活ボックス」を積んだ専用コンテナを使い、養殖マダイ480尾を輸送した。
トラックを利用する活魚の輸送は、「活魚車」と呼ばれる専門車両と熟練ドライバーへの依存度が高く、車両の老朽化と更新負担の増大や、担い手不足が課題となっている。
そこで、「魚活ボックス」を鉄道輸送と組み合わせ、新たな活魚物流の可能性を模索。
実証では、愛媛県宇和島市の養殖場からマダイをトラック輸送し、松山貨物ターミナル駅から大阪貨物ターミナル駅の間はJR貨物による鉄道輸送、そして最終目的地の大阪府堺市まで再度トラックで輸送した。
輸送には約28時間かかったが、到着時の魚の状態は非常に良く、品質面での有効性が確認できたという。
「魚活ボックス」は約1200リットルの水容量、エアレーションポンプによる酸素供給、溶存酸素濃度の常時計測などの機能を備え、収容量は、魚種によるがマダイなら専用カゴを使い1台当たり約160~200尾輸送できる。
電源は、固定設置時は100V電源を使用し、輸送時はバッテリー駆動となり、標準仕様で約11時間、バッテリー増設により最大約33時間の輸送に対応できる。
日建リース工業は今後、鉄道輸送を組み合わせた活魚物流の高度化を進め、特に養殖魚の安定大量輸送モデルを構築したいとしている。


