TNT Express N.Vの子法人の航空会社TNT Airwaysはベルギー民間航空局からiPad Airを電子フライト・バッグとして使用する認可を得て、同社の世界中の50機の貨物輸送機で、ペーパーレスのコクピットを実現する計画を進めている。
各iPadは、クルーがフライト毎に持参する総重量50キログラムに及ぶ紙の書類とマニュアルに取って代わることにことになる。
また、ペーパーレス化することで、クルーがどこにいても、フライトドキュメントの更新を電子的に集中管理できるようになり、更新を簡素化する。
TNT Airwaysでは、274人のすべてのパイロットに1台ずつiPadを配布する。貨物輸送機のコクピットはすでにiPadデバイスを設置し、離陸や着陸を含む、フライトのすべての段階でデバイスを使用できるように改修されている。
6か月間におよぶ検証期間を経て、iPadの使用の認可はすでに下りており、ベルギー民間航空局はすべての安全要件と条件を満たしているかの調査を完了している。
モバイル・デバイス管理(MDM)ソフトウェアにより、TNTはタブレット・デバイスをリモート管理し、同社のセキュリティ、コンテンツとデータ・ポリシーを厳格に順守することができる。
TNTは2014年末までに、同社の航空機と貨物輸送機のペーパーレス化を終える予定。TNT Airwaysのパイロットは、2015年1月から、操縦マニュアル、地図、ナビゲーション・チャートといった情報へのアクセスをiPadからのみ行うことになる。