ハネウェル(Honeywell)のVocollect Maintenance and Inspection Solution(ヴォコレクト保守点検ソリューションは、全米製造科学センター(NCMS)と国防次官補代理室(保守担当)が主催した2016年保守作業用商用技術コンペで優勝した。
5月12日、バージニア州サフォークのロッキード・マーティン・イノベーションセンターで行われたコンペのテーマは「Streamlined Innovation」。
Vocollect M&I Solutionは4月、最終予選の6候補に残った。
年次パートナー・総合プロジェクト会議のパネリストとして、ハネウェルセンシング&プロダクティビティ・ソリューションズの製品マーケティングマネジャー、マシュー・ニコルズ氏はヴォコレクト保守点検ソリューションを発表した。
ファイナリストのプレゼンテーションでハネウェルチームは、M&Iが将来、展開中の海軍艦艇などの軍装備品を現場検査する際にも利用できると説明し、ハネウェルの技術は、現行基準の作業手順に容易に導入できる機能を評され受賞した。
M&Iは検査技術者用の音声指示作業技術で構成されている。
検査結果を書類に記録し手動でデータ入力するのではなく、自動更新されるシステムと技術者のインタラクションが音声で行われる。
音声指示、ハンズフリー、アイズフリーの検査プロセスにより、技術者は飛ばし読みを省いてエラーを減らす一方、生産性を上げて仕事の満足度を高めることができる。
音声指示ソリューションは事後点検のデータ手入力プロセスを無くし、各種点検プロセスの整合性を促進する。
ルフトハンザテクニック(Lufthansa Technik AG)では、民間航空機の保守、修理、総点検、改修サービスにハネウェルの技術を使用している。
同ソリューションは、技術者の実働時間のほぼ50%に達するとされる文書記録作業の多くを軽減、ないし除去する。
また、ハネウェルは社有航空機のエンジン保守、修理、総点検作業にもこの音声技術を導入している。
なお、北米最大の各業界共同研究開発コンソーシアム、全米製造科学センターは、商業、国防、ロボット工学、環境的に持続可能な製造の革新を推進することに専心しており、今回のコンペは低コストで物資準備態勢を維持する新技術を国防総省に紹介することを目的として開催された。