川崎近海汽船、川崎汽船は9月6日、川崎近海汽船の運航するフェリーのLNG燃料化の実現を目指し、具体的な本船仕様、主機とLNG燃料取り扱いに関する技術的検証を共同で進めることで合意したと発表した。
川崎近海汽船では、SOx(硫黄酸化物)を排出せず、CO2(二酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)排出量も少ない低環境負荷エネルギーであるLNGを燃料として運航するフェリーの導入検討を従来より行ってきたが、川崎汽船との協業によりこれを本格化し、日本で初めてのLNG燃料フェリーを企図する。
川崎汽船グループではこのほか、自動車専用船やタグボート等のLNG燃料化、LNG供給に関する検討を行ってきている。
川崎汽船グループ一体となってLNG・LPGといったガス燃料船実現を「”K”LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」の一環と位置づけ、川崎汽船が40年以上にわたり培ってきた液化ガス船建造・運航のノウハウを活かし、グループを挙げてCO2削減をはじめとする環境に優しい船隊の拡充に努める。
川崎近海汽船/苫小牧西港航路入口付近で座礁した運航船が運航開始