三菱マテリアルの金属事業カンパニーは5月28日、オランダ国北ブラバント州に約47億円を投じ、金銀滓の受け入れ・検品・サンプルの採取等を行うサンプリングセンターが完工したと発表した。
欧州地域からの金銀滓(E-Scrap)受け入れを拡大するため、2016年6月に阪和興業と共同で、オランダ国北ブラバント州に新会社、MM Metal Recycling B.V.を設立し、建設を進めていた。
三菱マテリアルは、金銀滓の受入・処理の拡大を進め、2016年4月にはグループ企業である小名浜製錬と合わせて約14万トン/年と世界最大の金銀滓受入・処理能力を持ち、新センターの完工により、さらに約16万トン/年に増加した。今後も更なる金銀滓の受入・処理能力の増加を検討する。
新センターの完工により、金銀滓受入・処理能力が向上するだけでなく、金銀滓の受け入れからサンプリングまでの業務を欧州地域内で行うことで、同地域における買い取り評価に要する期間の大幅な短縮が実現するため、スピーディーに金銀滓を取引したい顧客のニーズに対応することが可能となる。
金銀滓の最大の発生元のひとつである欧州地域の顧客の利便性を向上し、集荷体制の強化を図っていく。