日野自動車は10月9日、国土交通省にレンジャーのリコールを届け出た。
不具合の部分は制動装置(エア制御弁)と燃料装置(燃料配管)。
中型トラックのブレーキシステムにおいて、エア制御弁の排気部構造が不適切なため、雪道走行等で排気部に水分が付着すると、凍結して排気部が閉塞することがある。そのため、ブレーキペダルを戻してもエアが排出できず、ブレーキが引きずり、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置は、全車両、エア制御弁の排気部にカバーを取付ける。
中型トラックの排出ガス浄化装置において、添加弁の燃料配管の固定方法が不適切なため、雪道走行等で配管周辺部に堆積した氷塊の重みで、配管が変形したり、折損することがある。そのため、燃料が漏れるとともに排出ガス浄化装置が作動しなくなるおそれがある。
改善措置は、全車両、添加弁の燃料配管の固定方法を変更する。
不具合件数は、制動装置が3件、燃料装置が2件、事故はなし。リコール対象車の台数は1万5284台。
■型式等は下記URLを参照
http://www.mlit.go.jp/common/001256784.pdf