商船三井は3月29日、トルコのKarpower International B.V.社(Karpowership社)とLNG発電船事業のパートナーシップを構築する事に合意したと発表した。
両社は、「KARMOL(カルエムオーエル)」のブランド名で、発電船事業への投資や営業活動を共同で行っていく。
KARMOLによるLNG発電船事業は、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)から発電船へガスを供給し、発電した電力を安定的に陸上設備に提供するもの。
「初期投資を抑制しつつ短納期でのLNG発電が可能となり、顧客の電力ニーズに柔軟に対応するとともにコスト競争力のある電力を提供可能」「従来の重油焚き発電設備に比べ環境負荷を低減可能」「両社のノウハウとネットワークを生かしたシナジーが見込める」といった点で顧客に価値のあるソリューションを提供できる。
なお、両社はパートナーシップの構築に先駆けて、LNG船から発電船へガス供給するFSRUへの改造工事を実施中。
今後はKARMOLブランドの下で具体的な案件を共同で推進。さまざまな需要地で競争力のある発電ソリューションを提供し、今後数年間で実績を積み上げていくことを目指す。