アルテックは10月17日、Stocklin(スイス)製およびF3-Design(オランダ)製の「自律走行フォーク型搬送ロボット」の国内販売を開始すると発表した。
<F3-Design>
<Stocklin>
少子高齢化による人手不足が深刻な問題となっている中、フォークリフトも自動化に変わろうとしている。
この2社の自律走行フォーク型搬送ロボットは、障害物を自動認識するレーザースキャナー、非常停止用バンパー、非常停止ボタン、走行状態を知らせる青色レーザー光の採用など、様々な充実した安全機能を整備。
誘導用ワイヤー、磁気テープ、反射材などの位置決め用の周辺機材が一切不要で、Wi-fi接続にも対応。走行ルートはデジタルマップで管理されており、ルート変更も容易だ。本体もコンパクト設計になっている。
なお、当初の無人フォークリフトは有人フォークリフトに比べ、走行速度、荷役速度が遅く作業効率が劣るということで国内では需要が伸び悩んでいたが、現在の無人フォークリフトは有人フォークリフト並みに走行速度、荷役速度を上げることが可能となり、需要は大幅に増加することが見込まれている。
また、課題となっていた安全面についても、技術の進歩により有人フォークリフトと同等レベルにまで達してきている。人手不足の最大の解決策が完全無人化だが、現在では人が行っている作業の約半分が自動化できると言われている。アルテックが取り扱う自律走行フォーク型搬送ロボットも、“簡易的無人フォークリフト”ということで、自動化の一つとして今後の動向が注目される、としている。
■商品概要
最大積載重量
Stocklin製:1600kg(Low lift)、1200kg(Mid lift)
F3-Design製:1000kg
最大昇降の高さ
Stocklin製:110mm(Low lift)、1150mm(Mid lift)
F3-Design製:223mm
最大スピード
Stocklin製:1.4m/秒
F3-Design製:1m/秒