東京都港湾局は10月28日、スペインのバルセロナ港と友好関係を深めるため協定を締結すると発表した。
<日本企業にとって欧州や地中海への玄関口となるバルセロナ港>
協定の締結は、11月11日に開催されるバルセロナ港湾局主催のビジネス・カンファレンス・セッション内で行われる予定。友好関係を深め、港湾計画や持続可能な港湾、クルーズなど港湾分野のさまざまな情報を交換することで、両港のさらなる発展につなげていく考えだ。
バルセロナ港は、日本の主要17港と9本の定期航路で接続されており、うち4本はコンテナ搬送、残りの5本は自動車運搬用となっている。
近年、日本とバルセロナ港間の取扱貨物量は増加しており、2018年にはコンテナ貨物取扱量が前年度比25%増の3万TEU超だったほか、貨物量の取引は前年比18%増の45万6000トンを記録した。
また、日本からの対スペイン投資はバルセロナ港のあるカタルーニャ州に集中しており、同州には200社の日本企業が進出。日本企業にとってバルセロナ港はヨーロッパ市場への南の玄関口、北アフリカや地中海への輸送網としてのほか、中南米とのハブにもなる重要拠点となっている。