日本金属プレス工業協会／中小企業のISO14001認証取得を推進する国内初のサービスを提供

（社）日本金属プレス工業協会（以下 金属プレス工業協会）は、会員企業約750社に対して、インターネットを活用することで短期間でのISO14001（環境ISO）認証取得と効率的な環境管理システムの日常運用を実現するサービスの提供を開始した。
このサービスを提供するシステムは、日本電気（株）および（株）トーマツ環境品質研究所が共同で開発。ISO14001認証取得のための審査は、（財）日本品質保証機構（以下 JQA）とNECが共同開発した電子審査システム「NetAudit(ネットオーディット)」を活用して実施する。
主な特長
環境マネジメントシステムの短期間かつ効率的な導入が可能
金属プレス工業協会が、会員企業各社が環境管理活動を展開する上で共通的に利用する基本情報（環境関連法規制、重点環境管理項目、環境対策例、環境対策情報源）、および環境マネジメントシステムを構築・運用するための基本システム部分をNECのインターネットサービス「BIGLOBE」上に用意する。
会員企業各社は、基本情報と基本システム部分を活用することにより、自社の環境マネジメントシステム構築費用を従来の1/10程度に低減することが可能であり、短期間かつ効率的なシステム導入を実現することができる。
環境管理活動の効率的な日常運用を実現
環境目標達成状況など環境活動記録をインターネット経由で同システムに登録して環境管理活動を運用・実施するため、環境管理活動の日常運用を効率的に行なうことができる。
また、NECが開発した「eラーニングシステム」およびトーマツ環境品質研究所が開発した教材を使用し、インターネットを介した環境教育や環境マネジメントシステム教育も実施する。これにより、環境管理活動の本格運用の開始を短期間で実現することができる。
短期間でのISO14001認証取得が可能
ISO14001認証取得のための審査には、JQAとNECが共同開発した電子審査システム「NetAudit」を活用する。これにより、現地での審査時間および審査費用を、従来の半分程度と大幅に低減することができる。
また、審査においては、（1）基本情報および基本システム部分が会員企業各社で共通化されていること、（2）インターネット上に保管されている環境活動記録などをあらかじめ審査できることなどから、会員企業各社に対する現地審査時間を短縮することができる。
サービスの提供開始時期は9月末日の予定。
金属プレス工業協会では、今年度、会員企業200社の認証取得を予定しており、来年度以降順次拡大をしていく。
また、NECおよびトーマツ環境品質研究所では、このシステムおよび関連するサービスを他の業界団体にも販売していく予定。