NEC、モスフード／キャッシュレスドライブスルーの実証実験を実施

NECと（株）モスフードサービスは、モスバーガー江ノ島店（神奈川県藤沢市）において、ETC（有料道路ノンストップ自動料金支払いシステム：Electronic Toll Collection System)で使用されている無線通信システム「DSRC（狭域通信：Dedicated Short Range Communications)）を応用したキャッシュレスドライブスルーの実証実験をことし9月25日から共同で実施する。
営業中の実店舗を使ったDSRC応用システムの実験は、国内初の試み。
本実験では、自動車に搭載されたカーナビなどの車載端末から、DSRC無線通信によって商品の注文／決済を行う他、車載端末への地域情報の提供や、大容量データ配信（音楽ダウンロードなど）など、様々なサービスができるようになっている。
さらに、車の中から家庭やオフィスと同じように、自由にインターネットへアクセスすることも可能となっています。本実験は、ETCの本格的普及を控えたなかで、そのサービス分野の広がりを見据えた実証実験となる。
今回の実験システムは、DSRC無線通信上でインターネットを利用するために必要なIP(Internet Protocol)の処理機能を実装している。また車を移動させながらでもサービスを利用可能とするために必要なハンドオーバ機能を実装していることを特徴としており、これらの技術についても検証を行う。
DSRC
今後ドライブスルー型店舗、ガソリンスタンド、駐車場、コンビニエンスストア、物流管理等の様々な分野への応用が期待されており、実用化に向けて広く技術研究・開発が行われているとともに、既に関係法令の改正・施行が行われ、法的な環境も整備されている。