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大日本印刷/低価格なICカードでPKI利用可能に

2002年03月07日/未分類

大日本印刷(株)は、約0.8KBのプログラムサイズを実現したMULTOSカード用PKIアプレットと、約2KBのプログラムサイズを実現したJava CardTM用PKIアプレット、ならびに、これらのPKIアプレットと組み合わせて使用する専用PKIドライバ2種(CSPドライバ、PKCS#11ドライバ)を開発した。
現在、情報セキュリティへの関心の高まりから、PKI(Public Key Infrastructure;公開鍵基盤)ベースのネットワークセキュリティを構築する企業が増加しており、特に、個々のユーザが管理しなければならない電子証明書と私有鍵を、ICカード(多くの場合、社員証や学生証や会員証と一体化)に格納し、これを使用したネットワークへのアクセスコントロールや、メールの暗号化・証明書添付、電子商取引における電子署名などのシーンでの利用が増えている。
ICカード用PKIアプレットは、MULTOSカードやJava CardTMなどのICチップ上に実装するプログラムで、PC上のPKIドライバからのコマンドを受けて、ICチップ内に格納された電子証明書、私有鍵を利用した演算処理を行う。
一方、PKIドライバは、Webブラウザやメールソフト等の上位アプリケーションから呼び出され、PKIアプレットに対してコマンドを送り、PKIアプレットが行った演算結果の受信や、電子証明書を上位アプリケーションに返すなどの処理を実行する。
欧州を始め各国では、PKIが情報化社会の基本ツールになると考えられており、日本においては2003年に本格化するICクレジットカード、ICキャッシュカードなどへのPKI実装が強く求められている。
今回開発した、ICカード用PKIアプレットは、MULTOSカード用が約0.8KB、Java CardTM用が約2KBと、非常にコンパクトなサイズにダウンサイズすることができたため、クレジットカード用アプレットやキャッシュカード用アプレット、ポイントカード用アプレット等とともにPKIアプレットを実装することが可能となり、こうした要求に応えることが可能となった。
また、SIベンダーが求めている非常に安価なPKI専用カードの提供も可能。従来はPKIアプレットのサイズが約4Kバイト程度(MULTOSの場合)必要であったため、安価な(=EEPROMの容量が小さいICチップ)PKI専用カードの提供が困難だった。

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