ウォルマート、西友／株式取得で合意

ウォルマート・ストアーズInc.（以下 ウォルマート・ストアーズ）は3月14日、住友商事（株）の協力の下、（株）西友と業務提携を締結することで合意した。
この合意に基づき、ウォルマート・ストアーズは西友の株式を取得する。また、現在西友の筆頭株主である住友商事も西友に対する出資比率を引き上げる。
ウォルマート・ストアーズと住友商事はそれぞれ60億円と50億円を出資し、西友株式の6.1%と5.1％に相当する、合計4 250万株を1株あたり259円で取得する。
これにより、住友商事の出資比率は15.6%になる。また、今回の合意の下、ウォルマート・ストアーズは将来的に西友への出資比率を66.7％まで引き上げることが可能となる。このたびの株式の取得は西友株主の承認等を前提に合意している。
ウォルマート・ストアーズ、西友、住友商事の3社は、今回の合意を長期的なパートナーシップの第一歩であると位置づけ、それぞれの専門知識と経験を相互に高く評価し、これら3社は、日本の小売市場における事業機会を検討、展開する。
このパートナーシップを通じ、西友は、世界最大の小売企業であるウォルマート・ストアーズの有する強みを生かした業務展開が可能となる。ウォルマート・ストアーズは高い商品調達力、最先端の情報システム、独自性の高い企業文化において定評がある。
また、このパートナーシップにより、ウォルマート・ストアーズは、西友の市場における確固たる地位と実績のあるマネジメント力を生かし、日本の小売市場で強固な事業基盤を確立することが可能となる。
また、同時にこのパートナーシップを通じ、住友商事の幅広い専門性、グローバルな事業基盤、そしてこれまでの小売事業分野における経験を生かすことも可能になる。
ウォルマート・ストアーズInc.、ウォルマート インターナショナルのプレジデント兼最高経営責任者（CEO）であるジョン・メンザーは「当社は、日本市場の長期的な可能性を高く評価している。また、西友の経営力と豊富な経験に大変な魅力を感じている。今後、弊社は西友と共に、私達の顧客に価値と満足を提供していきたいと強く考えている。また、住友商事の多様な専門機能と強固な事業基盤、そして特に小売事業へのフォーカスの恩恵を受けられることが可能になったことを光栄に思っている」と語っている。
さらにウォルマート インターナショナルのシニア バイスプレジデント兼最高財務責任者（CFO）であるチャールズ・ホリーは「このたびの合意により、弊社は西友およびその経営陣と協力し、日本における事業機会について一層深く学び検討することができた。また、このパートナーシップの構築において西友の筆頭株主である住友商事の賛同を得られたことを喜ばしく思う」と述べている。