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昭和電工/セラミックス研削材・研磨材の中国生産

2003年09月21日/未分類

昭和電工(株)(以下:SDK)は、三菱商事(株)と共同で、中国江蘇省にセラミックス研削材・研磨材の生産を目的とする新会社を設立する。
SDKは、塩尻事業所(長野県塩尻市)で生産しているセラミックス研削材・研磨材のうち電融アルミナ(以下WA)、立方晶窒化ホウ素(以下CBN)、の生産を、2004年4月より新会社に順次移管する。
三菱商事は原料輸入から製品輸出までの、総合的な物流機能の管理・運営を担当し、炭化ケイ素(以下SiC)は、SDK独自で中国企業に生産委託する。
SDK、三菱商事と昭光通商(株)は、WAとCBNを生産する新会社を江蘇省連雲港市に設立し、SDKの技術および品質保証・管理についての指導の下、原料受入れから製品の袋詰までの一貫生産会社として運営する。
技術情報漏洩防止の観点より新会社は独資会社とし、WAについては品質の要となる精製工程以降を、CBNについては全工程を運転管理する。なお、原料等はSDKが供給し、製品は全量SDK向けに輸出する。
SDKは、塩尻事業所のSiCの合成を既に約15年前に停止し、中国から輸入した粗製品を同事業所で精製加工し、出荷している。
SDKは、7月より中国メーカーに生産・技術指導を行い、最終工程までの生産委託を順次行なう。生産委託に当たって、同社の連結子会社である昭光通商(株)の子会社「連雲港昭華礦産有限公司」(中国江蘇省連雲港市)に同社の生産技術・ノウハウを提供し、同社が生産委託企業の指導に当たるとともに、“検品センター”として品質保証の管理を行なう。
SDKは、研削材・研磨材の国内唯一の総合メーカーとして、世界に認められる高い技術力とブランド力を有しているが、廉価な海外製品の国内流入によりコスト競争力が失われてきており、生産を中国に移管し競争力強化を図り、引き続き高い技術力とブランド力を活かし、日本およびアジア市場で積極的な事業展開を図る。
新会社の概要 (予定)
社名:連雲港昭菱磨料有限公司
(Lianyungang Zhaoling Abrasives Co.Ltd)
所在地:中国江蘇省連雲港市経済技術開発区
資本金:250百万円
出資比率:昭和電工(株) 55%、三菱商事(株) 40%、昭光通商(株) 5%
従業員数:約160名
生産能力:
WA 20千トン/年
CBN20百万カラット
設立:2003年9月
生産設備完成:2004年3月末(試運転・調整を含む)
商業運転開始:2004年4月

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