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山九/平成16年3月期中間決算短信(連結)

2003年11月23日/未分類

山九(株)の平成16年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記の通り。
当中間期の連結業績の概況
当社連結グループの主要客先である鉄鋼・石油化学業界は、東アジア向け輸出が好調に推移するなど生産量の増加が見られたが、更なる体質強化を目指し生産設備の統廃合、合理化などが推進されている。
一方、物流業界においては、東アジアを中心に輸出入の貨物量は増加したが、長引くデフレ環境下、物流コスト削減への圧力は根強く、依然として厳しい状況が続いている。
このような経営環境下、同社連結グループは、3PL、3PMなど、引き続き各事業分野の専門性を生かした事業展開を進めるとともに、顧客ニーズに迅速に対応し得る効率的な事業運営体制を目指し、従来の事業本部制から事業/エリア・マトリックス制へ組織変更を実施した。
以上により、当中間連結会計期間は、輸出入作業などの増加で物流事業が好調に推移したものの、事業縮小中である建設事業の完工高減少などにより、売上高は1 495億89百万円と前中間連結会計期間比1.1%の減収となった。
しかしながら、利益面では大型設備工事の完成や建設事業における不採算工事の減少などにより、営業利益は39億9百万円と前中間連結会計期間比13.2%の増益、経常利益は33億90百万円と前中間連結会計期間比19.8%の増益、当期利益は15億6百万円と前中間連結会計期間比16.5%の増益となった。
(2)事業種別の状況
a.物流事業
売上高は、お客様工場構内における物流作業の減少があったが、中国関連貨物取扱量の増加および化成品3PL新規作業の増加により、1 142億22百万円と前中間連結会計期間比5.4%の増収となった。
営業利益は、顧客工場構内物流作業などが減少したことの影響により、25億19百万円と前中間連結会計期間比8.5%の減益となった。なお、当中間連結会計期間の売上高に占める割合は63.3%。
b.機工事業
売上高は、石油精製・石油化学関連各社における大型定期修理工事(SDM)が小規模な年であったこと、また鉄鋼関連各社では増産に伴い設備定期修理工事の縮小や延期などにより、562億59百万円と前中間連結会計期間比3.6%の減収となった。
営業利益は、大型設備工事が完成したことなどにより、12億24百万円と前中間連結会計期間比17.6%の増益となった。
なお、当中間連結会計期間の売上高に占める割合は31.2%。
c.その他事業
建設事業が縮小の過程にあるため、売上高は100億20百万円と前中間連結会計期間比27.1%の減収となった。営業利益は、不採算工事の減少および間接経費の削減が進んだことにより3百万円と前中間連結会計期間比4億82百万円の改善となった。
なお、当中間連結会計期間の売上高に占める割合は5.5%。
通期の見通し
今後の見通しは、企業業績や設備投資の回復など、一部に国内景気改善の兆しはあるものの、円高やデフレ経済の継続などの懸念材料もあり、依然として楽観できない状況であると予想している。
同社連結グループは、好調が続く東アジア・東南アジアに対し3PLの提案を中心に物流事業の拡大を、また機工事業は、顧客業界の再編によるアウトソーシングニーズを的確に捉え3PMの事業拡大などを引き続き推進する。
併せて、事業/エリア・マトリックス制の特性を十分生かし、顧客の変化に対しタイムリーかつ機動的に対応するとともに、コスト競争力の強化、間接経費の削減、有利子負債削減など、企業体質と収益力の強化を図っていく。
当下半期は、物流事業は、引き続き中国関連を中心とした貨物取扱量は堅調に推移するものと思われるが、機工事業においては、受注競争の激化により、採算面でより厳しい状況になることが予想される。
以上により、現時点における通期の連結業績は、以下のとおり想定している。
売上高3 150億円(対前期比1.6%減)
経常利益60億円(対前期比2.5%増)
当期利益28億円(対前期比25.4%増)

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