古河電気工業、矢崎総業／建設用電線で協業体制推進

古河電気工業（株）と矢崎総業（株）は、工場やビルの屋内配線に使われる建設用電線および電材部品等について、双方の顧客満足を、より一層高める為に、平成１６年４月実施を目標に協力関係を構築していくことで合意した。
建設用電線事業を取り巻く環境は、需要の縮小と市場価格の低迷の中で、たいへん厳しい状況にあり、両社はこれまで、それぞれ経営効率化に積極的に取り組む努力をしてきた。
今後より一層の体質改善、競争力の強化が必要となってくるとの認識の下、両社は一昨年より協業のあり方について検討を進めていた。
合意の内容
（１）製造面
高圧ケーブル・通信ケーブル等の相互ＯＥＭ供給については、一部の品種について既に実施しているが、平成１６年４月を目処に古河電工グループ及び矢崎総業グループの製造工場を対象として実施可能なものより拡大を進める。
（２）販売面
・両社の販売網を相互に有効活用することで、それぞれの固有品を拡販する。
・具体的には、平成１６年４月からの実施を目標に検討を進めます。
（３）物流面
・両社の全国物流拠点の共同利用を進める。
・既に本年夏より関西地区において物流拠点の共同活用を先行して試行しており、今後はその統合効果も検証しながら全国展開の検討を進める。