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福山通運/平成16年3月期決算短信(連結)

2004年05月19日/未分類

福山通運(株)の平成16年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

同社グループは、小口宅配荷物市場の営業拡大と輸送サービスのレベルアップを営業の重点課題として取り組んだ。

小口宅配荷物の拡販は、商業小口荷物を中心とした営業活動を強化する一方、適正な運賃の設定、とりわけ重厚長大貨物の運賃収受率の是正に努めた。また、配送拠点の整備と併せ軽自動車に特化した配送にも注力し、翌日配達エリアの拡充ときめ細かい配送体制の実現に努めた。

一方、集配ドライバーの保有する携帯端末機器のデータを最大限活用することにより、輸送情報の登録業務を合理化し、間接部門のコスト削減を図った。

さらに、これらの基幹業務を円滑に進め、かつ、多様化するお客様ニーズに即応できるIT基盤として、社内通信ネットワークをIP網にて再構築し、サービスレベルの向上を図りながら通信コストの削減も行った。

以上の結果、当連結会計年度の営業収益は2 559億6百万円(前期比3.8%増)、経常利益は107億21百万円(前期比37.0%増)となり、当期純利益は61億96百万円(前期比15.3%減)となった。

セグメント別の業績
運送事業
同社の営業の中心である小口宅配荷物市場では、業者間競争の激化による低価格化が進む一方、翌日配達エリアの拡大や配達時間の指定など、より質の高いサービスの提供が求められた。

小口宅配荷物市場の競争力を強化するため、米沢(山形県)、川口(埼玉県)、ぎふ関(岐阜県)と広島せら(広島県)に新たに事業場を開設する一方、羽田・札幌間では深夜航空便を利用した早朝時間指定便のサービスを新たに開始した。

また、新しい輸送商品として、全国一律運賃で全国翌日配達を実現する小口宅配商品「パーセルパック-400」を開発し、プリペイド方式による料金前払い方式の取り扱いも開始した。

幹線輸送業務ては、輸送品質の向上とコスト削減を実現するため、「ハブ&スポーク」システムを推進し、運行幹線のダイヤ化と積載効率の向上にも引き続き取り組んだ。

以上の結果、営業収益は2 403億80百万円(前期比3.1%増)、営業利益は96億28百万円(前期比54.8%増)となった。

流通加工事業
各流通センターの取扱高が順調に推移するなか、低コストで高品質のサービスを求める顧客ニーズに応えるため、輸送ネットワークをリンクした業務の合理化・効率化に努めた。

また、国際貨物の部門は、好調な輸出入業務を背景に、通関・一時保管・国内配送のいわゆる一貫物流サービスの積極的な提案により着実に実績を伸ばした。

以上の結果、営業収益は106億36百万円(前期比16.1%増)、営業利益は12億7百万円(前期比25.7%増)となった。

その他事業(省略)

次期の見通し
国内景気は雇用の改善や消費主導型の本格的な回復には至らないものの、引き続き輸出や民間設備投資は堅調に推移し、緩やかな回復基調を辿るものと予測される。

貨物自動車運送事業は、物量の減少と運賃の低価格化が定着し、業者間競争が激化するなか、改正自動車NOx・PM法と一都三県及び兵庫県の環境条例への対応をはじめとする環境対策、社会問題化している交通事故防止、労働問題等の社会的規制は強化される傾向にあり、事業者にとってコスト負担は増大し、その経営は厳しさを増すことが予想される。

こうしたなか同社は、常に高度な輸送品質とコストを問われる小口宅配荷物の取り扱いシェアの拡大を図るため、主力商品であります「パーセルワン」、「パーセルパック-400」、「ジェットオーバーナイトサービス」などのサービスレベルの絶え間ない検証と改善を通して、一層の高付加価値商品の提供を目指し、メール便などによるより小さな荷物の獲得にも重点を注ぎ、営業施設の強化を図っていく。

幹線輸送業務は、陸・海・空の最適な輸送手段の活用により、一段の効率化を求め、不採算運行ルートの改善にも取り組む。

集配業務も、ドライバーの端末機器をはじめとするドライバーシステムを最大限に活用し、業務の効率化を図り、コスト削減と輸送データのリアルタイム化を進める。

また、規制強化が予想される環境問題や交通安全に係る指導教育は、万全の対策を講じるとともに、企業としての社会的責任の遂行に努力する。

次期の業績は、連結営業収益2 600億円(前期比1.6%増)、連結経常利益113億円(前期比5.4%増)、連結当期純利益は68億円(前期比9.7%増)を予想している。

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