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大東カカオ/トレーサビリティや原価管理の精度向上する生産管理システム構築

2004年08月04日/未分類

大東カカオは、原料の購買から販売先までのトレーサビリティ確保と、原価管理の精度向上などを実現する生産管理システム「大東トライアングルシステム」をNECと共同で構築した。

「大東トライアングルシステム」は、大東カカオの中井工場(所在地:神奈川県足柄上郡中井町)において、従来オフコン上で稼動していた生産管理システムを、NECのプロセス産業向けERPソフト「Flex Process(フレックスプロセス)」を活用して再構築したもの。

具体的には、発注管理や受入管理、計画立案、製造工程管理、在庫管理、原価管理、出荷管理などの機能を備えており、原料受入から製造、製品出荷までの各工程について、原料の受入日や保管場所、製造装置への投入量、仕掛品の製造量、製品出荷日などの実績をロット単位で把握することを可能としている。

大東カカオでは、本システムの導入により、原料の購買から販売先までのトレーサビリティ確保を実現し、実際の生産活動にともなう製品別の原価管理が可能で、事前に設定した標準値にもとづく製品原価との差異を分析し、原価低減に向けた改善活動の迅速な実行を実現可能としている。

これにより、在庫確定期間の50%以上の短縮や棚卸差異の大幅な圧縮を実現している。

大東カカオでは、顧客満足を第一に考えており、常に高品質で安価なチョコレート製品を供給することで、国内チョコレート原料分野において唯一無二の存在となることを目指している。

しかし、従来のオフコン上の生産管理システムでは、製品ごとの製造工程の実績を把握することが困難だったので、NECの「FlexProcess」が有するきめ細かな生産管理機能、食品業界特有の変化の激しい消費動向への迅速な対応を可能とするシステム変更の容易さ、および食の安全・安心のためのトレーサビリティ機能などを評価し、本製品を活用して生産管理システムの再構築を行なった。

来年度以降、会計システムおよび販売情報システムについても本製品を活用して再構築を行なう計画。

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