日本貨物鉄道(株)の9月分輸送動向は、上旬には記録的な暴風を伴った台風18号が、下旬には猛烈な豪雨を伴った台風21号が上陸し、大きな被害を発生させた。その結果、高速貨304本が運休し、輸送量全体では、前年比97.0%となった。
コンテナ貨物は、台風の影響はあったものの、自動車部品と積合せ貨物等をはじめ、紙パルプ、エコ関連物資等が前年を上回った。
しかし、前年は15年産米の不作による政府備蓄米の緊急輸送の特需があった米が減送となった農産品及び食料工業品等が前年を下回り、コンテナ全体では前年比98.9%となった。
車扱貨物では、灯油の大幅な在庫積み増しが発生した石油及び石灰石が前年を上回ったものの、製造工場での故障が発生し大幅な減送となったセメントをはじめ、紙・パルプ、化学工業品等が前年を下回り車扱全体では前年比93.7%となった。