キリンビール（株）と三菱商事（株）は、キリンビールの目指す環境施策「グリーンファクトリー」を実現することを目的として、全工場を対象とした同社による「オンサイト事業」の導入検討を決定した。
オンサイト事業の導入により発電燃料を従来のA重油からガスに転換する事でキリンビールは90年比25％のCO2を削減し、またコスト削減も併せて達成する。
燃料供給、設備選定、ファイナンス、オペレーション、メンテナンス、余剰電力販売などを包括して提供する同社のオンサイト事業をキリンビールの保有する11工場と関連企業向けに展開することを検討しており、2006年を目処に順次事業を開始する予定。
キリンビールの各工場では、廃水処理過程で自然エネルギーであるバイオガスが発生する事から、本バイオガスと都市ガスを混焼する発電設備を導入、福岡工場では先行して導入設備のエンジニアリング業務をことし4月より開始している。
また、本事業に於いては、各工場を取りまく電力会社・ガス会社と協業しながら、市場原理の導入、新たな物流の構築などを図り安価なガス燃料の調達を目指す。
ことし4月に、同社はキリンビール向けエネルギー供給会社としてMCKBエネルギーサービス（株）を設立済みであり、同社より、キリンビール全国工場と関連会社工場に向け包括的なエネルギーサービスを展開する。
