新星堂は、NECとNECシステムテクノロジーと共同で、各店舗の売上データを本部でリアルタイムに管理し、CD・DVDや書籍、スポーツ用品など複数分野の商品を販売する複合店において1ヶ所のPOS端末ですべての商品の決済を可能とする新POS(販売時点情報管理)システムを構築した。システム投資額は約2億5000万円。
新システムは、CD・DVD、書籍、スポーツ用品、楽器を販売する複合店「ララスクエア宇都宮店」(栃木県宇都宮市)から導入を開始し、2007年度末までに全国約250店舗に展開する。
POS端末にはNECインフロンティアの「TWINPOS3500」、POSソフトにはNECシステムテクノロジーの「PC-POSMATE」、本部の集配信サーバにはNECのIAサーバ「Express5800」を採用して構築したものであり、導入するPOS端末は500台以上を予定している。
各店舗の売上データを本部でリアルタイムに管理することを可能としている。これにより、売れ筋商品や顧客の購買動向などの迅速な把握や、タイムリーな発注による適正在庫・欠品防止、店舗への適切な販売指導などを実現することができる。
CD・DVDや書籍、スポーツ用品など複数分野の商品を販売する複合店において、従来は分野ごとに独立したPOS端末で決済していたが、新たに1ヶ所のPOS端末ですべての商品の決済を行なうとともに業種別の販売データを把握することなどを可能としている。これにより、システム運用管理の効率化を実現することができる。
POS端末で管理可能な商品アイテム数を、従来の30万件から100万件に拡充している。これにより、取扱数が拡大する輸入盤CDやインディーズCDなどを含めたきめ細かな商品管理を実現することができる。
新星堂では今後、POS端末でのCD・DVDの予約機能や、携帯電話を利用したクーポンサービスや新譜情報の配信サービスの導入など、顧客サービス向上を図るためのシステム強化を継続して進める。
