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商船三井/平成18年3月期第1四半期財務・業績の概況(連結)

2005年08月07日/未分類

(株)商船三井の平成18年3月期第1四半期財務・業績の概況(連結)の経営成績は下記のとおり。

当第1四半期(平成17年4月1日から6月30日までの3ヶ月)の世界経済は、前期に引き続き米国の景気拡大が続いたほか、中国経済も堅調な投資と消費を受けて高成長を続け、欧州経済も全体では緩やかな回復を続けた。他方で、わが国の経済は景気の踊り場状態が続いた。

海運市況は、コンテナ船市況が依然堅調であったのに対し、歴史的高値圏にあったドライバルク船市況は5月以降調整局面に入っている。大型原油タンカー(VLCC)のスポット運賃は年初より下落傾向にありましたが、6月より反転している。

原油価格及び船舶燃料油価格は、上下しつつ当第1四半期も高いレベルで推移し、前年同期と比べ、損益圧迫要因となった。なお、期初において当期の船舶燃料油価格前提はUS$250/MTとしておりましたが、当第1四半期の平均はUS$238/MTとなった。

①コンテナ船事業
燃料油価格の上昇に加え、ターミナル荷役費や内陸鉄道料金、運河通航料などが上昇し、大きな損益悪化要因となったが、各航路とも荷動きは堅調で、コンテナ船事業全体として積取量、運賃水準とも前年同期を上回り、特に南北航路を中心に当初の予想を上回る利益を上げた。また、各航路の活発な荷動きにより、コンテナターミナル業や運送代理店等の周辺事業も好調に推移した。

②不定期専用船事業
ドライバルク部門は、鉄鋼原料、電力炭、木材チップ等の長期契約による安定収益を基盤としつつ、運賃レベルの高いスポット契約獲得の努力を進め、利益の拡大を図った結果、当第1四半期の利益は前年同期を大きく上回った。

自動車船部門は、三国間航路の損益が船舶燃料油価格の高騰により悪化したことなどから、当第1四半期の利益は前年同期を若干下回った。

油送船・LNG船部門は、原油、メタノール、LPG、LNG船の長期契約による安定収益が業績を下支えた。原油船市況は前年同期を若干下回ったが、石油製品船市況は堅調に推移、船隊の拡大もあり損益改善に貢献した。

また、前年度より新たに連結対象とした会社が損益に寄与し、当第1四半期の利益は前年同期を上回った。

③ロジスティクス事業
航空貨物輸送事業は航空会社より課金される燃料サーチャージの上昇が損益悪化要因となったものの、グループ各社における積極営業策とコスト削減策が奏功し、当第1四半期の利益は前年同期を上回った。

なお、同社と(株)近鉄エクスプレスはことし5月、航空・海上貨物輸送とロジスティクスの3分野で戦略的な業務提携を行うこと、また、この業務提携をより確固なものとするため、同社が近鉄エクスプレスの発行済み株式のうち5%程度を取得し、近鉄エクスプレスは同社の子会社である商船三井ロジスティクス(株)の発行済み株式の25%程度を取得する資本提携を行うことで合意している。

④フェリー・内航事業
フェリー事業は、船舶燃料油価格の高止まりが大きな損益圧迫要因となったが、荷動きは堅調で、さらにグループ各社におけるこれまでの合理化及びコスト削減が奏功し、当第1四半期の損益は前年同期並となった。

⑤関連事業
昨年10月にダイビル(株)の株式公開買い付けを実施し連結子会社化したことにより、当第1四半期の不動産事業の利益は前年同期を大きく上回りました。客船事業、曳船事業なども堅調に推移した結果前年同期並の利益を確保し、関連事業全体の利益は前年同期を上回った。

⑥その他事業
主にコストセンターであるその他事業には、船舶運航業、船舶管理業、貸船業、金融業などがあるが、当第1四半期の利益は前年同期並となった。

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