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アイ・ロジスティクス/平成18年3月期中間決算短信(連結)

2005年10月30日/未分類

(株)アイ・ロジスティクスの平成18年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

同社グループはことし4月に国際営業開発部を新設し国際部門における新規営業開発を積極的に推進するとともに、多機能一貫物流を軸とした3PL事業の構築を強力に推し進めた。

仕入改善・総経費削減によるコスト競争力の強化に努め、収益構造をより一層強固なものにした。

国内事業は、物流センター事業への取組を一段と強化し、3PL業務の引き受けに注力した。更に倉庫事業における荷主企業の入れ替えによる収益の改善と不採算取引を中止するなど改革を断行し、収益力の向上に向け、更なる経営の効率化に努めた。

運送取扱事業は国内運送特別プロジェクトを発足させ、路線便・チャーター便を全面的に見直すなど効率化を一段と推進し、運送コストの圧縮に努めた。

海外事業は、重点地域である中国・東南アジアにおける物流拠点網の強化を一段と進め、国際輸送事業を中心に機能強化とお客様へのサービスの充実を図った。

昨年CEPA(香港と中国本土間の経済貿易緊密化協定)を活用して設立した広州法人が本年7月上海に分公司(支店)を開設、また香港法人が深センに愛通国際物流(深セン)有限公司を設立し、保税オペレーション業務を開始するなど高品質なサービスの提供が可能となった。

またタイでは本年6月、トラック配送を目的にVIA LOGISTICS CO.,LTDの子会社としてVIA TRANS CO.,LTD.を設立するなど、従来の自動車・電子部品関連の物流センター事業に加えて内陸輸送サービスを強化した。

その結果、連結営業収益は、大口不採算取引の中止の影響により、前年同期比4.1%減の278億80百万円となったが、連結経常利益は、新規事業の立上げ、不採算業務を排するなど事業の見直しが奏効し売上総利益を増益とする一方、人件費をはじめ、総経費の圧縮により前年同期比180.4%と大幅増の8億50百万円となった。連結中間純利益は、前年同期比257.5%増の4億41百万円となった。

セグメント別の概況
①国内物流事業
倉庫事業
普通倉庫においては、食材・包材、医薬品、コイルなどの非繊維は順調に推移しているが、繊維関連製品の大幅な減少とともに経営効率の改善を図るため主力荷主企業との取引終了したこともあり、営業収益は前年同期比9.3%減の22億76百万円となった。

冷蔵倉庫は、原料中心の貨物構成から加工品等の貨物が増加するなかで、貨物は嵩高・軽量商品となり、保管スペースに比して倉庫収受料金は見合わず、また、鳥インフルエンザの影響による液卵の入庫減などもあり総じて低調に推移し、営業収益は前年同期比23.6%減の7億75百万円となった。この結果、倉庫事業全体の営業収益は、前年同期比13.4%減の30億51百万円。

運送取扱事業
引越業務における法人関係は堅調に推移し、一般貨物輸送も、食品関連、什器の輸配送が順調に推移し、衛生用品などの新規資材の取扱い増もあったが、不採算取引中止の影響を大きく受け、また、業者間競争の熾烈化などにより、全般的には低調に推移した。この結果、営業収益は、前年同期比13.4%減の24億64百万円。

配送センター事業
コンビニエンス・ストア向け配送センターにおいて、経営効率の改善を図るため、関東地区で3センター、関西地区で1センターの運営を中止した。加えて関東地区の医療薬局向け医薬品配送センターは、配送部門が荷主企業の自社運営に切り替わったことにより、大幅な減少となった。この結果、営業収益は、前年同期比43.8%減の18億41百万円。

その他の事業
その他の事業の営業収益は、前年と同程度の4億12百万円となりました。その結果、国内物流事業の営業収益は、前年同期比22.8%減の77億70百万円となり、営業利益は1億79百万円。

②国際物流事業
海上貨物取扱事業
輸出貨物は、海上輸送好景気の影響を受け、前年に引き続き好調な中国向け機械製品や鉄鋼製品が増加するとともに、アジア・中近東・アフリカでの建設機械需要増にともない、建設機械・プラント設備の取扱いが伸長したことにより、好調に推移した。

輸入貨物は、建設機械部品・自動車用鋼材及び国内需要回復に伴うアルミ地金原料などの取扱増があったものの、衛材用パルプの落ち込み、一部荷主企業の倒産による雑貨の取扱減もあり、前年同期並みに推移した。この結果、営業収益は、前年同期比5.8%増の119億73百万円。

航空貨物取扱事業
輸出貨物は、台湾向け半導体製造装置関連商品、ハンガリー向け自動車部品の取扱いが増加したが、韓国の大手代理店との業務提携終了により、韓国向け電子部品の取扱いが減少したため、減収の要因となった。

輸入貨物は、中国からの電子部品、イタリアからの繊維ブランド品などの取扱いは増加したが、米国からは航空機器部品等の取扱いが減少したため、前年同期並みに推移した。この結果、営業収益は、前年同期比1.2%減の60億12百万円。

その他の事業
その他の事業の営業収益は、前年同期比14.3%増の15億9百万円。その結果、国際物流事業の営業収益は、前年同期比4.2%増の194億95百万円となり、営業利益は前年同期比26.2%増の5億99百万円。

不動産賃貸業(省略)

所在地別セグメントの業績
①日本
コンビニエンス・ストア向け配送センターにおいて、経営効率の改善を図るために4センターの運営を中止、また関東地区の医薬品配送センターにおいては、配送部門が荷主企業の自社運営に切り替わるなどの状況があった。海上輸送は、中国向け鉄鋼製品関連・機械製品関連が増加、加えてアジア・中近東・アフリカでの建設機械需要により建設機械・プラント設備の取扱いが伸張するなど好調に推移した。航空輸送は、台湾向け半導体製造装置並びにその関連商品、ハンガリー向け自動車部品の取扱いが増加した。

一方、韓国の代理店との業務提携終了により韓国向け電子部品の取扱いが減少したため減収となった。その結果、営業収益は前年同期比6.8%減の236億45百万円となり、営業利益は前年同期比78.4%増の7億34百万円。

②米州
海上貨物の輸出入は、主要荷主の取扱いが好調に推移し前年同期比で大幅に増加した。とりわけ、鉄鋼関連の日本からの緊急輸入に伴う国内トラック輸送および機械設備輸送等の増加により営業収益は大幅に増加した。一方、航空貨物の輸出はハイテク関連機器、航空部品の出荷が伸び悩んだ。その結果、営業収益は前年同期比17.1%増の16億95百万円となり営業利益は19百万円。

③欧州
ドイツにおいてはスペイン向け発電所関連部品、鋼板等の海上貨物の取扱いが増加したが、国内3PL業務は全体的に低調に推移した。また、イタリア支店における航空貨物の輸出は順調に推移した。英国においては主力荷主企業の取扱量が激減したことにより、海上貨物の輸出入は前年同期比で大幅に減少した。その結果、営業収益は前年同期比29.2%減の5億19百万円となったが、仕入コストの削減、および経費節減により営業利益は17百万円。

④アジア
香港における航空貨物、および中国現地法人(上海・青島)の航空・海上貨物のフォワーディング業務取扱いが大幅に増加、加えて青島の冷凍倉庫事業の取扱量も好調に推移し、営業収益拡大に大きく寄与した。また、タイでの海上貨物、インドネシアでの航空・海上貨物の取扱量も前年に比べ増加するなど、総じて好調に推移した。その結果、営業収益は前年同期比33.1%増の20億20百万円となり、営業利益は93百万円。

通期の見通し
国内は、引き続き物流センター事業の拡大を目指し、ことし11月に千葉県船橋市に外食チェーン向けの物流センターを立ち上げるとともに、千葉県白井市に自動車業界向け部品センターを立ち上げている。海外は、中国・青島で冷凍冷蔵倉庫の第二期11,300トンがことし11月に竣工する。

中国市場参入を狙う日系食品メーカーの国内物流需要の取り込みに注力するとともに、中国・深センで立ち上げたハイテク商品の3PL事業を上海にも広げ華南、華東両地区で本格化させている。
通期の連結業績見通しは、営業収益600億円、経常利益20億円、当期純利益10億円を見込んでいる。

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