新日本石油（株）は7月1日、石油製品（ガソリン・灯油・軽油・Ａ重油）の卸価格をことし3月比で1リットル10．5円もの大幅値上げを実施する。
同社では、7月のコストは、前月に比べて原油価格が据え置きだったものの、為替レートが円安となったため、2006年6月対比＋0．9円／Ｌとなった。
ことし3月に2005年1月対比コスト変化分である＋22．9円／Ｌの実行方針を打ち出していたが、末端市況は2005年1月対比+16．1円／Ｌの値上げ幅に留まり、▲6．8円／Ｌ程度の取り残しが発生している。
その結果、方針どおり取りきれる向け先と取りきれない向け先が発生した。
このため、この方針どおりに取りきれた向け先への7月1日以降の出荷分については、2006年3月対比のコスト変化分である+3．7円／Ｌの値上げとする。
一方、方針どおり取りきれない向け先への出荷分については、コスト変化分+3．7円／Ｌに取りきれていない分を上乗せする。
その結果、2006年7月の卸価格は、2006年3月対比で10．5円／Ｌ程度（取り残し分6．8円／Ｌ程度とコスト変化分3．7円／Ｌの合計）となる見込み。
