LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

ハマキョウレックス/平成19年3月期中間決算短信(連結)

2006年11月10日/未分類

(株)ハマキョウレックスの平成19年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は、下記のとおり。

同企業グループの当中間期は、営業収益401億92百万円(前年同期比3.6%増)、経常利益7億71百万円(46.6%減)、中間純利益3億36百万円(45.1%減)となった。

利益減少の要因は連結子会社近物レックス(株)によるもので、その主な内容は、原油価格高騰による燃料費用の増加、同業者間でのダンピングによる荷物獲得競争と燃料コストアップ分の運賃是正交渉の遅れ等。

なお、前連結会計年度まで非連結子会社としていた近物レックス(株)の子会社8社を、当中間期より連結対象とし、また、平成18年8月付で子会社化した茨城県貨物自動車運送(株)を新たに連結対象としている。

セグメント別の営業状況
物流センター事業
7社の物流を新規に受託し、4社を立上げた。このうち1社(医薬品)は、9月に吉田(静岡県榛原郡吉田町)と館林(群馬県館林市)に新センターを稼働し、1社(衣料品)は、8月に南春日部(埼玉県春日部市)に新センターを立上げた。

残り2社は、4月に成田(衣料品)、7月に豊川第二(飲料)の既存センター内にそれぞれ立上げている。残り3社と前年度までに受託した3社は、10月に2社、11月に2社、12月に1社、平成19年3月に1社の立上げを予定し準備を進めている。

また、新規受託に伴い、埼玉県北葛飾郡杉戸町と神奈川県藤沢市に自社センターを建設しており、両センターとも下期に完成、稼働見込でいる。

物流センター総数は、当中間連結会計期間末は46センターとなり、当年度末には50センターとなる見込み。

営業収益は155億12百万円(9.9%増)となり、営業利益は13億87百万円(33.7%増)。

貨物自動車運送事業
営業収益は246億79百万円(0.0%減)、営業損失は5億27百万円となり、前年同期比9億37百万円の利益減少となった。

営業損失の主な要因は、燃料価格高止まりという厳しい経営環境の下、運賃ダンピングによる荷物獲得競争の影響を受け、近物レックス(株)の収益基盤である特別積合せ事業において、営業収益が7億84百円減
少したことによるもの。

なお、営業収益が前年同期とほぼ横ばいとなっているのは、新たに9社を連結子会社としたことによるもの。

コスト面は、自車積載効率アップを推進し、荷量に応じた適正費用の予算管理強化に努め、幹線傭車費用を2億33百万円削減(15.6%減)し、原油価格高騰により、燃料費が2億77百万円(18.0%増)、海運燃料価格変動調整金が81百万円(753.4%増)それぞれ増加し、損益を圧迫した要因となっている。

厳しい経営環境下だが、収益面で近物レックス(株)主力店である東京支店が順調に回復してきており、10月に同社での大型施設となる津支店(三重県津市)、12月には長岡営業所(新潟県長岡市)がそれぞれ稼動予定で、下期の収益へ大きく寄与する見込み。

8月より子会社化した茨城県貨物自動車運送(株)(茨城県水戸市)との相乗効果として、北関東、茨城、福島地区での業務拡販を見込んでいる。

近物レックス(株)における「全員参加」による取組みは、下期より本社役員が各現場地区へ出向き、①増収、②輸送品質、③収支改善の3項目に絞った業務改善対策会議を行い、全職種員で改善提案を作成し、業務改善に向けた具体的対策を全員参加により実施し店所運営を行っている。

特に、増収面は、お客様への営業訪問件数を倍増させることを念頭に、セールスドライバーを中心とする荷主営業情報の収集(他社荷獲得時の報奨金制度を導入)に全力を挙げ、低積載の系統幹線便の荷物獲得、積合得意地域宛荷物の掘り起こし、区域業務の開発と荷物の獲得、運賃是正交渉を実施し収益改善を行っている。

本社と現場における情報の共有化推進のため、本社営業推進部員の活動を強化し、現場との荷獲り営業の協力体制を充実させ、ハマキョウグループとしての更なる輸送相乗効果向上のため、グループプロジェクト会議とともに、互いの現場地区毎の営業戦略会議を実施し、協力して新サービスの開発を進める。

コスト面は、現場での日々における予算管理項目を増やし、予算管理日計表に基づいた管理強化を図っている。

通期の見通し
「近物レックス(株)の経営改善」をグループ全体での最重要経営課題とし、従来の近物レックス(株)の自主経営から、同社主導での経営改革へと改め、具体的改善策を迅速に実行する。

平成19年3月期の業績見通しは、営業収益は820億円(5.6%増)、経常利益は25億円(18.3%減)、当期純利益は11億円(2.5%減)を見込んでいる。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース