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近畿運輸局、関西経済界/関西空港の完全24時間稼動化にらみ実証実験

2006年12月20日/未分類

関西国際空港が2007年8月に完全24時間稼動化されるのをにらみ、近畿運輸局、関西地元経済界などで構成する「国際物流戦略チーム」と「関空国際物流効率化推進協議会」は12月18日、深夜貨物便と共同輸送の実証実験を開始した。

関西空港発、上海向けの貨物を複数の企業で共同集荷し、深夜貨物便につなぐ実証実験を行う。リードタイムや深夜ハンドリングコストとともに、共同集荷によるCO2削減効果も検証する。

大阪地区発、中国向けの国際航空貨物は現在、関西空港から2-3日かかっているが、深夜貨物便を利用した場合、1日以上短縮可能と期待されている。同空港は24時間空港でありながら週3日はメンテナンスのため深夜の利用に制限があるが、2007年8月に第2滑走路が限定供用されることから、完全24時間稼動が実現。地元経済界では深夜貨物便の就航拡大に期待感が高まっている。

2005年6月に近畿運輸局を中心に関係行政機関、地方自治体、地元経済団体、主要荷主企業、物流事業者、専門家で構成する「国際物流戦略チーム」が結成され、その下に「関空国際物流効率化推進協議会」を設置。

2006年度に「関空を活用した国際物流円滑化モデル事業」に取り組むこととし、「深夜貨物便の誘致・活用分科会」と「シャトル便等による共同輸送分科会」の2つの分科会を設け、来年1月まで、実証実験を行う。

実験には(株)フレームワークスが物流コンサルティング業務を受託、調査とデータ収集・分析を担当する。大阪・神戸地区では大手家電メーカー向け電子部品を納品する中小企業、中国向け国際航空貨物が多く、同社がこうした物流のノウハウを持っている、として選定された。

共同集荷の進捗状況の把握、実験のコントロール、データの収集を行い、定性的評価、ヒアリングも含めて実施、深夜便の定着に向けた改善運用策を検討する。同社では「こうした地域経済のニーズにこたえ、物流効率化への取り組みを積極的に支援していきたい」としている。

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