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ゼロ/平成19年6月期中間決算(連結)、損失

2007年02月15日/未分類

(株)ゼロの平成19年6月期中間決算(連結)の業績は、収益を向上させるため、中古車輸送の大口顧客の獲得を中心に既存ビジネスである輸送事業の拡大に加えて、非効率な輸送の徹底的排除や社内経費の節減などコスト削減にも取り組んだものの主要顧客である日産自動車(株)の国内新車販売台数は漸減傾向にあり、平成18年7月から平成18年12月の6ヶ月間の販売実績は前の年を大きく下回り(前年比11.2%減社団法人日本自動車工業会資料より)、同社向けの輸送や整備、同社系列の販売店からの出品を見込むカーセレクションの売上が減少、業績全体への影響は避けられなかった。

このため、当売上高は257億28百万円(前年同期比3.1%増)となったが、車両輸送関連事業の利益率の悪化もあり、営業損失は2億50百万円(前年同期は4億6百万円の黒字)、経常損失は1億93百万円(前年同期は4億61百万円の黒字)、中間純損失は1億55百万円(前年同期は2億21百万円の黒字)となった。

事業別の状況
車両輸送関連事業は、平成17年10月以降続いている日産自動車の国内自動車販売の落ちこみにより新車輸送売上が減少、それに伴う輸送効率の悪化、また燃料である軽油価格が上昇(前年同期比10.9%増り)したこと等が影響した。

この結果、車両輸送関連事業の売上高は226億57百万円(3.0%減)、営業利益は3億56百万円。

カーセレクション事業も、日産自動車の販売会社からの下取車出品が減少したこと等によりカーセレクションへの出品が減少した。売上高は4億37百万円(16.8%減)となり、営業利益は83百万円。

一般貨物輸送事業は、平成18年4月に(株)九倉を連結子会社化したことにより売上高は26億33百万円(145.2%増)となったが、大手家電量販店をはじめとする既存荷主からの配送量減と配送効率悪化により営業利益は4百万円。

通期の見通し
同社グループを取り巻く状況は、外部環境要因によるコスト負担増で企業努力により補えない部分に対し、平成19年1月に料金の一部改定を実施した。

その背景はお客様に説明し、概ね理解を得られており大きな混乱や受託減は無いと考えている。

ただこの影響の多寡を測ることは容易ではないため通期見通しにはこの料金改定を新たな要素として織り込まない。

一方で、横浜市鶴見区の本社売却を決定し、平成19年5月に引渡しを行う予定であるため、通期見通しの当期利益に影響する。

最大顧客であります日産自動車からの輸送受託は前年に比べて落ち込んだ状況が続いているが、車両輸送事業でのさらなる効率改善と新料金体系での中古車輸送獲得に加え、収益が大きく落ち込んだ一般貨物輸送事業の早急なる挽回に取り組んでおり、通期で効果が出てくるものと考えている。

通期の業績見通しは、連結で売上高は557億円、経常利益は5億60百万円、当期純利益は9億20百万円を予定している。

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