山九（株）の平成19年3月期連結決算は、売上高4073億7000万円（前期比11.9％増）、営業利益207億3100万円（22.5％増）、当期純利益106億円（25.4％増）で増収増益。
物流事業は、海外大型プロジェクトでの輸送、中国を中心とした輸出入取引の堅調さを背景にコンテナの取扱量が伸び、港湾・国際物流作業も増加。また、鉄鋼、石油・石化関連の顧客工場構内での物流作業が増加した。売上高に占める割合は57.4％。
中長期的な経営戦略としては、コスト構造改革、売上拡大、経営構造改革に取り組む。売上拡大の方策は、企業物流をターゲットとして東南アジア・中国地域に拠点・ネットワークを持つ強みと物流情報システムを駆使し、顧客ニーズに合った3PLを提供する。
既に中国での事業展開を加速、3PLの受注が拡大しており、国内、中国・東南アジア地域での大型物流センター建設も推進している。
こうした収益力向上施策を効率的に推進するため、事業部門・間接部門、グループ会社の機能の見直しによるグループ事業運営体制の再編を進め、体質強化を図る。
