ウォルマートは、このほど開いた年次株主総会で、収益、生産性、米国内店舗の売上げをそれぞれ伸ばすための経営強化計画を発表した。
計画は、同社が2006年10月に発表した収益と事業をバランスよく拡大させるための計画と、米国内の顧客サービスと収益に関する3年計画の両方を考慮して作成されたもので、米国内での投資対効果を高め、資本支出を減らし、米国内の既存店売上高を伸ばすことを目的としている。
この計画に伴い、同社取締役会は、新たな株の買い戻しにより、授権資本を150億ドルに増やすことを承認した。
同社のリー・スコット社長兼CEOは「新経営計画と株の買戻し策は、株式にとって利益を生み出すような内容になっている」と強調している。
さらに、スコット社長は、今年中に36億ドル以上相当の株主配当を実施するとした上で、「当社は1974年3月に1株当たり5セントの配当を実施して以降、毎年、配当を増額している」と述べた。
店舗関連では、同社は本年度、米国内のスーパーセンターを新たに190－200店舗増やす。来年度からの3年間は、年間170店舗のペースで増やす計画。（翻訳）
