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農林水産省/12-17年の米流通経費、卸段階で18.4%減少

2007年10月11日/調査・統計

農林水産省がまとめた主要農水産物の食料供給コスト縮減状況によると、平成12年と17年を比較した場合、米の流通経費は集出荷段階で13.2%減、卸段階で18.4%減、小売段階で4.5%に低下していることが分かった。この間の作況指数は3ポイント減。

また、水産主要10品目の流通経費でも、産地仲買を含む卸段階で17.7%減、仲卸・小売段階で15.7%減となった。

ただ、野菜(キャベツ)では15-17年の比較で、集出荷コストが7.6%増、果樹(みかん)も14-17年比較で1.1%増となっており、青果物(14-17年比較)は卸段階で0.9%増、仲卸段階で3.4%増、小売段階で0.8%減。

農水省では、18年度を初年度として、食糧供給コストの縮減に向けた5年間の取り組みをスタートさせており、今回の流通コスト推移は試験的に算出したもの(同省による推計を含む)としている。

22年度を最終年度として、生産、流通段階で生産性向上などの具体的な政策を実施しており、ICタグを活用した物流効率化事業や卸売市場改革の推進といった取り組みを通じ、モデル事業の成果を見定めて全国的な取り組みに展開していく方針。

ただ、加工、外食、食品流通段階では、基準年である17年から検証年(18-22年)の食糧供給コストの縮減率を求めるために必要な同一数量当たりのコスト統計が存在しないため、独自に推計する。

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