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ニチレイ/9月中間期、海外事業伸長で低温物流事業は増収増益

2007年10月31日/決算

(株)ニチレイが10月30日に発表した9月中間期の連結業績のうち、低温物流分野では海外事業が伸長し、物流ネットワーク事業も好調に推移した。しかし加工食品事業では苦戦し、原油価格や穀物市況の高騰などもあって全体では減益となった。

低温物流事業は、原油価格の高値推移や環境負荷の軽減、物流品質の高度化への対応などコストアップの要因が増加するなか、水産物・畜産物の輸入量は低調に推移。12大都市での4-9月の入庫量は520万トン(前年比0.2%減)にとどまり、在庫は畜産物を中心に前年を下回ったことから、平均総合在庫率は34.3%(1.8ポイント減)となった。ただ、欧州を中心とした海外事業は好調で、物流ネットワーク事業の採算性も改善したため、部門収益は売上高が688億3300万円(2.5%増)、営業利益43億3500万円(24.6%増)で増収増益。

国内の4-9月の入庫量は、グループ全体で138万6000トン(0.8%減)、平均総合在庫率は37.6%(1.0ポイント減)。

物流ネットワーク事業では、主力商材の取扱高減少で運送収入は伸び悩んだものの、2006年度に稼働した通過型センター(TC)などが増収に寄与。各物流センターで生産性向上策を推進し、運送効率や課題事業所の作業効率の改善が増益につながった。

地域保管事業は、原産地のハリケーンの影響で前年度低迷していた果汁原料の搬入量が好調に推移したものの、総合在庫率は前年を若干下回る水準で推移し減収となった。ローコスト体制の定着化で利益率は向上したものの、売上げの減少や減価償却方法変更による償却費負担増が影響し、利益も減少した。

海外事業は、欧州(オランダ・ドイツ・ポーランド)地域での好景気を背景に輸入量が拡大、ロッテルダム港を起点としたオランダでの運送・通関の取扱いが伸長し大幅な増収増益となった。2006年に不振だった果汁の保管は回復した。中国(上海)地域では、配送効率や物流センターの作業効率の改善を継続、チルド飲料誘致により物量も拡大し、利益面は回復基調となっている。

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