カネカ／食品部門の競争力強化、物流効率化狙う

カネカは6月12日、食品市場の環境激変に対応する「効率的な物流」、市場ニーズの先取りが可能な「商品提案力、技術サービス力の向上」など競争力強化のための具体的課題に取り組むため、7月1日から全国6販社体制を4販社体制に改めると発表した。
現在の食品事業の販売体制は、同社製品の代理店機能と仕入品の問屋機能を有する100％出資の販売会社を全国6地域に配置し、製菓・製パン業を中心に、地域の顧客に密着した営業活動を行うとともに、全国に展開する顧客に対しても全国販売網を持つ強みを活かした営業活動を進めている。
組織改編では、東京カネカ食品販売を存続会社として、東北カネカ食品販売を吸収合併、カネカ食品販売を存続会社として、中国カネカ食品販売を吸収合併し、東海カネカ食品販売、九州カネカ食品販売は現行通りとする。
同社では、変化のスピードに対応した迅速な情報受発信機能の強化、きめ細かい技術サービスに基づく営業・販売体制の再構築、販売会社間や同社との間の物流網における全体最適化体制の再構築、分散している各販売会社間接部門の効率化などの実現に積極的に取り組んでいく、としている。