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日本レップ/売上高3.5倍に対し、当期利益半減

2008年08月05日/決算

日本レップが8月1日に発表した2009年3月期第1四半期の売上高は38億6700万円(前年同期比255.4%増)、営業利益は7億8700万円(49.8%増)、経常利益は4億6000万円(13.3%増)、当期利益は9100万円(54.0%減)と目覚しい増収が目につく結果となった。

当期利益の減益は、同期に関連会社の中で一部赤字を計上したものがあり、連結会計処理で合算した結果節税につながらなかったこと。また、連結対象のファンドにも逸失利益に対する課税が成されたため。

部門別の概況では、アセットマネジメント事業で優良資産の取得と開発型物件の開発を推進。運用資産の積み上げに努め、6月20日現在で管理・運用する物件数は、開発型物件が8件、既存建物を保有する収益型物件が32件、合計で40件に積み上がった。運用資産残高は1668億3000万円。同期では5月、J-REP松戸Ⅱを25億9000万円で、パークウェイ・ライフREITが出資する合同会社に売却しており、この売却益が最大の収益源となった。これらの好要因で売上高は36億1100万円(377.1%増)と、大幅に躍進した。営業利益も10億7700万円(101.1%増)となり、これら資産の管理・運用に係る報酬としてアセットマネジメントフィーなどを計上したという。

不動産仲介関連事業では、物流不動産に特化した不動産仲介営業を全国的に強化したが、テナント入退居などの波があるため、売上高は2億5300万円(22.0%減)、営業利益は4300万円(75.5%減)となった。ただし、同社では物流業界全体は堅調に推移しており、今回の減収減益は構造的な不調ではないとしている。

調査・シンクタンク事業などその他事業は、子会社のジェイ・レップ・ロジスティックス総合研究所が、外部の顧客向けに物件取得検討時のマーケットレポートの作成と調査・コンサルティングを受託している。アセットマネジメント、不動産仲介の料事業を間接的にサポートする業務だが同期は売上高は300万円(53.5%減)、営業利益は2300万円の赤字となった。

今後は、4月に完成したJ-REPロジステーション茨木(大阪府茨木市)、5月末に完成したJ-REPロジステーション東扇島(神奈川県川崎市)など新鋭施設の稼働開始もあり、その効果を見込む。一方で4月に福岡県糠谷郡でJ-REPロジステーション福岡III、5月に愛知県豊田市でJ-REPロジステーション豊田を着工しており、完成を急ぐ。さらに、今年最大のハイライト事業である「J-REPロジスティクス・ホールセール・ファンド」の立ち上げは、8月中の1000億円調達を目指し投資家向け案内などを強化する。

通期の業績見通しは、売上高117億7800万円、営業利益9億900万円、経常利益15億5100万円、当期利益8億5300万円を見込んでいる。

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