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飯野海運/タンカー業績が安定し増収、売上高512億円

2008年10月31日/決算

飯野海運が10月30日に発表した2009年3月期中間期決算によると、売上高は512億2200万円(前期比9.3%増)、営業利益75億4200万円(15.2%減)、経常利益68億2700万円(22.4%減)、当期利益47億7200万円(60.5%増)の減益となった。

事業別の概況では、オイルタンカー部門で中長期契約が大半を占めたため収益が安定し、売上高24億200万円を確保。ケミカルタンカー部門は、既存の数量輸送契約に加えてスポット輸送を取り込み輸送量の確保に努めたこと、オリンピック期間中の欧州向け配船の効率化に努めたことなどで売上高104億1400万円となった。大型ガスタンカー部門は、LPG船・LNG船も長期契約が多く、売上高は19億8200万円となった。小型ガスタンカー部門は、内外航併用船を有効活用し石化ガス輸出貨物を取り込み、燃油サーチャージ適用に努めた結果、売上高は26億6300万円を確保した。

貨物船部門は、製紙会社向け木材チップと電力向け一般炭輸送専用船が収益に寄与し、スポット輸送増加もあいまって売上高は78億7600万円。これらに、その他海運業部門の売上高7億6200万円を加え、海運業売上高は261億円、営業利益は36億600万円となった・不動産業では賃貸ビル部門で飯野ビルの全テナントが退去したため賃料収入は減少し、売上高は10億3600万円、不動産関連事業部門では、フォト・スタジオ事業が出版・広告業界の低迷が直撃し、売上高は3億1800万円。不動産業売上高は13億5400万円、営業利益は2億1500万円に終わった。流通小売業では、原油価格高騰で石油販売価格が高値どまりとなり、売上高は4億9500万円だが買い控えが影響し、営業利益は100万円にとどまった。

通期の業績予測は、景況感の悪化を受け中間期決算発表と同時に修正。売上高992億円(1.9%減)、営業利益138億円(0.7%増)、経常利益127億円(修正なし)、当期利益83億円(同)と減収増益が続く。

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