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飯野海運/海運部門が好調で増収確保

2008年08月01日/決算

飯野海運が7月31日に発表した2009年3月期第1四半期決算によると、売上高233億2400万円(前年同期比19.1%増)、営業利益は37億2000万円(21.1%減)、経常利益35億4500万円(30.4%減)、当期利益は23億9500万円(37.0%増)と増収となった。

部門別の概況では、オイルタンカー部門で中長期契約を多数確保しており好調に推移。売上高は22億3200万円を確保した。ケミカルタンカー部門は、主要航路の中東・アジア航路で数量輸送契約のほか、スポット輸送の確保に成功し、中東・欧州航路でも既存の輸送契約が延長され、売上高は86億2000万円となった。

大型ガスタンカー部門も好調で、LPG船・LNG船を長期契約に投入したほか契約を終了した大型LPG船を1隻売却。売上高は18億5500万円。

小型ガスタンカー部門は、石化ガス輸送に注力。稼働率の引き上げで燃料費の高騰をカバーした。また近海では、大部分の船舶を中長期の契約に投入。売上高は24億2400万円となった。

貨物船部門は、製紙業向け木材チップや、電力業向け一般炭輸送の専用船が安定収入を確保。一般炭と肥料の輸送契約に支配船を活用するなどの取り組みで、売上高は56億1900万円となった。

その他海運業部門の売上高7億1400万円を合計し、海運業の売上高は214億6500万円(6.7%増)となった。反面、外国人船員費、船舶修繕費などの経費や燃料価格高騰などに見舞われたため利益面では振るわず、営業利益は34億8000万円(7.6%減)に終わった。

海外売上高の地域別比率では、中東向けが83億1300万円と1位。次いでアジア・オセアニア向けの59億7100万円、その他の地域の31億900万円と続く。北米向けは最下位で12億8600万円だった。

通期は契約更改が有利に運んだことなどもあり、燃料費高騰などの不安定要因をカバーしうると見ている。通期の予測業績は売上高1011億円、営業利益137億円、経常利益127億円、当期利益8億円を見込んでいる。

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