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飯野海運/スポット輸送の取り込み強化などで増収、売上高750億円

2009年02月01日/決算

飯野海運が1月30日に発表した2009年3月期第3四半期決算によると、売上高は750億円(前年同期比5.2%増)、営業利益105億3300万円(20.0%減)、経常利益91億800万円(28.8%減)、当期利益56億3000万円(20.1%増)の増収減益となった。

事業別の概況は、オイルタンカー部門は、中長期契約に投入した船腹が多く、売上高は25億2000万円。ケミカルタンカー部門は、中東積みの既存数量輸送契約をメインに一部アジア-欧州、アジア-南米向け長距離の高運賃スポット輸送の取り込みなど集荷を強化し、11月中旬以降は中東顧客の輸送需要の維持などで好調だった。売上高は88億6500万円を確保した。大型ガスタンカー部門は、LPG船、LNG船を既存長期契約に投入し、売上高は18億1000万円。小型ガスタンカー部門は内航の輸送需要が低迷したが、国内向けと輸出石化ガス貨物の積極的集荷、近海の中長期契約への全船隊投入で、売上高は25億3900万円となった。

貨物船部門は、製紙会社向け木材チップ、電力向け一般炭輸送専用船の収益と、一般炭と肥料の数量輸送契約、スポット輸送の取り込みで収益を維持し、売上高は55億500万円。これらに、その他海運業部門の売上高8億7500万円を加えた結果、海運業売上高は221億200万円、営業利益は28億1100万円となった。

流通小売業では、販売数量は個人消費が落ち込んだものの、販売価格が上回ったため売上高は4億700万円、営業利益は仕入れ価格の下落で800万円となった。

通期の業績予測は売上高951億円(増減なし)、営業利益120億円(27.4%減)、経常利益107億円(33.4%減)、当期利益57億円(3.2%増)と減収に転じる見通し。

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