LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

極洋/適時適量買い付けの徹底で、当期利益は149%増

2008年10月31日/決算

極洋が10月30日に発表した2009年3月期中間決算によると、売上高は736億4400万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は26億1500万円(133%増)、経常利益は24億8000万円(124%増)、当期利益は14億7100万円(149%増)と増益となった。

セグメント別の業績をみると、水産商事事業の売上高は412億2000万円、営業利益は10億4500万円。ほっけなどの北洋魚や鮭鱒などを中心に国内向けに拡販することができた。また、適時適量買い付けを徹底し、処分損などの発生もほとんどなく、利益は前年同期を大きく上回った。

加工食品事業の売上高は262億600万円、営業利益は5億5300万円。事業の拡大と強化を図るため、ことし9月に海産物珍味の加工と販売を営む関連会社のジョッキの株式を追加取得して連結子会社化とした。

調理冷凍食品は、かにかま、水産フライ類などを中心に拡販し、水産冷凍食品は寿司種商材の商品アイテムの充実と拡販に努めた。常温食品は、かつおなどの魚介缶の売上を伸ばすことができた。

水産商事事業全体の売上は、消費の低迷や中国加工品に対する不信感などの影響で前年同期を下回ったが、加工用原料や資材などのコスト上昇分について価格転嫁を進め、利益は前年同期を上回った。

一方、物流サービス事業の売上高は35億8100万円、営業利益は4億5300万円。物流サービス事業のうち、冷蔵倉庫事業は営業力強化と事業の効率化に努めた。また、冷蔵運搬船事業については配船の効率化と運賃市況が堅調に推移したため、売上と利益は前年同期を上回った。

鰹・鮪事業の売上高は105億4400万円、営業利益は8億2600万円。かつお・まぐろ製造加工と販売事業は、独自の原料調達ルートを活用するとともに、新製品の開発と拡販に注力した。海外まき網事業は、好漁獲とかつお魚価が堅調に推移し、売上と利益は前年同期を上回った。

なお、通期の見通しでは、売上高は1520億円、営業利益は42億円、経常利益は41億円、当期利益は22億円を見込んでいる。

関連記事

決算に関する最新ニュース

最新ニュース